教育は学力向上だけがすべてではありません

教育は学力向上だけがすべてではありません。学力と知識は社会生活をする上では必要ですが、知識は使い方を間違えると、モラルハザードの原因になります。教養は精神的向上を育みます。道徳は人の道を教えます。文化の進歩は、教育から始まると言っても過言ではありません。国家も社会も、文化の進歩がなければ美しさを守ることはできないでしょう。現代はグローバル社会に通用する学びが要求されています。

グローバリゼーションは、現代社会において常識になっていると考えられています。確かに地域や国によって文化形態が異なることは言わずもがなです。通常の教え方と学び方は「文化の違いを尊重する」というキーワードがよく使用されています。「文化の違い」とは見つけようとしても、意外に難しく感じるときがあります。という理由は、自らの地域や国の文化をよく知り尽さなければ比較できないからです。尊重することは、比較と相違を知ることをベースにしますから、結果として自国の優越性を誘起させることにもなりかねません。教育の基本原理は平等主義ですから、平等性が完備できていない国々は、環境的に恵まれた国より劣後しているなか、懸命さは豊かな国とは異なります。元来、「落ちこぼれ」という言語を抹殺させるために学びがあり、そして次の段階に進むべきレベル向上を目的とし、向学心を高めていく理想心が最も必要です。